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花王株式会社
FY2025/12 実績ベース / EBIT × EV/EBIT SOTP
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評価モード
FY2026予想モードについて: 会社はFY2026 営業利益総額1,820億円(前期比+10.9%)と各セグメントの売上高は開示するが、セグメント別営業利益は非開示。本モデルは利益率改善の前提を反映した推計値を初期値とする(ユーザー編集可)。
基本情報
SOTPモデルについて(花王版): 花王はAdj. EBITAではなく営業利益(IFRS)をセグメント評価指標として開示。本モデルはセグメント別営業利益にEV/EBIT倍率を適用してSOTP事業価値を算出し、BS調整(純有利子負債・非支配持分・退職給付・リース負債・持分法投資・有価証券)を加減して株主価値・理論株価を求める。2026/7/1効力発生の1→2株式分割を加味し、分割前/後の理論株価を併記する。
現在株価(円)※分割前ベース
発行済株式数(億株)※自己株控除後・分割前
FY2025/12期末: 453,600千−1,281千 ≒ 4.523億株
株式分割の取扱い
2026/7/1 効力発生 1→2分割
セグメント別評価 — FY2025/12 実績 (営業利益 × EV/EBIT)
EV/EBIT倍率について: 営業利益(IFRS)は税前・利息前・買収無形償却後の利益。同業ピア(消費財・化学)との比較で適切な倍率を設定。花王はESG先進企業・37期連続増配の安定性プレミアムを加味することも検討。
ハイジーンリビングケア事業(HLC) Fabric / Home / Sanitary
衣料用洗剤「アタック」、住居用、生理用品「ロリエ」、紙おむつ「メリーズ」等。最大利益貢献セグメント(OP構成比 約50%)。
営業利益(億円)
EV/EBIT 倍率(倍)
推奨: 14〜20倍(P&G・Unilever・Reckitt・ライオン等 生活必需品比較)
ヘルスビューティケア事業(HBC) Skin / Hair / Personal Health
スキンケア(ビオレ等)、ヘアケア(メリット・エッセンシャル・melt)、パーソナルヘルス(めぐリズム・ピュオーラ)。グローバル展開加速中。
営業利益(億円)
EV/EBIT 倍率(倍)
推奨: 16〜22倍(P&Gビューティ・Edgewell・Colgate等)
化粧品事業 Cosmetics — Recovery
注力6ブランド(KANEBO、SENSAI、Curél、SOFINA、KATE、freeplus)への集中投資により、前期▲37億円→当期+104億円と大幅黒字転換。中国・タイ等アジアで成長加速。
営業利益(億円)
EV/EBIT 倍率(倍)
推奨: 18〜28倍(資生堂・KOSÉ・L'Oréal等。回復ストーリーは高倍率正当化要因)
ビジネスコネクティッド事業(BC) B2B Hygiene
業務用衛生製品(フードサービス・宿泊・介護分野向け洗浄剤等)。小規模だが安定収益。2024/8 飲料事業譲渡済み。
営業利益(億円)
EV/EBIT 倍率(倍)
推奨: 10〜14倍(業務用衛生中堅)
ケミカル事業 Cyclical / B2B
油脂製品、機能材料、情報材料(半導体・ハードディスク向け)。FY2025は対象市場停滞・原料価格変動で減益(357→302億円)。
営業利益(億円)
EV/EBIT 倍率(倍)
推奨: 8〜12倍(信越化学・JSR・富士フイルム化学等。シクリカル)
セグメント間調整・全社費用
セグメント調整額 営業利益(億円)※短信注記の調整額
FY2025: +807百万円 (内部消去差異等)
調整に適用する倍率(倍)
ブレンド倍率を採用
BS調整項目(Equity Valueブリッジ)
BS調整について: SOTP事業価値(EV)から株主価値(Equity Value)を導出するには、負債類似項目を控除し、非事業資産を加算する。デフォルト値はFY2025/12期末(2025年12月31日)連結BSを反映。
1 純有利子負債(ネットキャッシュ)
純有利子負債(億円)※ネットキャッシュは正値で入力
算出根拠:FY2025/12期末「現金及び現金同等物」3,233億円(323,282百万円)− 借入金合計1,317億円(流動261億 + 非流動1,056億)= ネットキャッシュ 1,916億円。花王は構造的なキャッシュリッチ企業。
2 非支配持分(少数株主持分)
非支配持分(億円)※正値入力 → 控除される
算出根拠:FY2025/12期末BS「非支配持分」306億円(30,623百万円、前期末から▲14億円)。
3 退職給付に係る負債
退職給付債務 控除額(億円)※正値入力 → 控除される
算出根拠:FY2025/12期末BS「退職給付に係る負債」367億円(36,686百万円、前期末比▲28億円)。 IFRS確定給付制度負債(年金資産控除後の純額)。保守的SOTPでは全額控除が一般的。
4 リース負債(IFRS16)
リース負債 控除額(億円)※正値入力 → 控除される
算出根拠:FY2025/12期末BS リース負債1,115億円(流動209億 + 非流動906億)。 営業利益(IFRS16下)はリース費用を減価償却+金融費用に分解しており、EV/EBITに対してはリース負債を控除するのが整合的。FY2025リース返済額は223億円。
5 持分法投資・有価証券(非事業資産の加算)
持分法投資 簿価(億円)
非流動 有価証券等(億円)
流動 有価証券等(億円)※短期金融資産
算出根拠:FY2025/12期末BS「持分法で会計処理されている投資」156億円、 「その他の金融資産(非流動)」296億円、同(流動)109億円。 持分法投資はFY2025損益で34億円を計上(小規模)。
6 自己株式取得(任意・将来枠)
追加自己株買い枠(億円)※会社決議分のみ
実施前提率(%)
注記:FY2025/8決議の800億円取得・1,230万株消却は2025/12までに実施完了済のためFY2025/12期末BSに反映済み(追加調整不要)。今後の追加発表があった場合のみ入力する。
7 ESG・安定性プレミアム(任意)
ESG/安定性プレミアム(%)※株主価値に乗算
その他特殊加減算(億円)※正=加算、負=控除
注記:花王はDow Jones Sustainability Index採用・37期連続増配などESG/安定性で高評価。任意でプレミアムを乗算可能(推奨0〜10%)。デフォルト0で純粋なSOTP値を表示。
8 のれん控除(任意・通常0)
のれん控除額(億円)※正値入力 → 控除される
注記:FY2025/12期末BS のれん 2,311億円(231,071百万円)。 通常は0が適切(EV/EBIT倍率にのれんが暗黙的に含まれているため)。 減損リスクを保守的に見る場合のみ任意入力(例: 10%控除なら231億円)。
判定結果 — Valuation Result
SOTP理論株価(Target Price)
対現在株価 upside / downside
Equity Value
セグメント 営業利益 × 倍率 セグメント EV(億円) 構成比
セグメント事業価値合計
セグメント間調整
企業価値(Enterprise Value)
純有利子負債調整(ネットキャッシュ:+)
非支配持分(▲)
退職給付債務(▲)
リース負債(▲)
持分法投資 簿価(+)
非流動 有価証券等(+)
流動 有価証券等(+)
その他特殊項目
のれん控除
株主価値(自社株買い前)
追加自社株買い実行額(▲)
ESG/安定性プレミアム(×)
株主価値 Equity Value
調整後 想定株式数(億株・分割前)
クロスチェック — EBITDA / FCF / PER 倍率参考
EV/EBIT倍率がメイン指標だが、消費財セクターではPER・配当利回りも重要な検証軸。EBITDA・FCFとの整合性も確認。
指標 FY2025実績(億円) 本モデルEV(or価格)/指標 業界参考レンジ
化粧品事業 倍率感応度分析(回復ストーリー検証)
FY2024 ▲37億円 → FY2025 +104億円と大幅黒字転換。注力6ブランドへの投資効果と中国・タイ展開が鍵。倍率レンジを広めに設定。
化粧品 倍率 セグメント EV(億円) 理論株価(円・分割前) ベース差(円)
ヘルスビューティケア(HBC)倍率感応度分析
グローバル展開加速の主要セグメント。日本・アジア・欧米一体運営の組織変更後の成長速度がカギ。
HBC 倍率 セグメント EV(億円) 理論株価(円・分割前) ベース差(円)
ケミカル事業 倍率感応度分析(シクリカル)
原料価格変動・自動車関連需要等のシクリカル要因による感応度。
ケミカル 倍率 セグメント EV(億円) 理論株価(円・分割前) ベース差(円)
BS調整項目 感応度分析
リース負債・退職給付債務・のれんの取扱方針による理論株価への影響。
シナリオ リース控除 退職給付控除 理論株価(円・分割前) ベース差(円)
セグメント利益率改善シナリオ(FY2026以降)
中期経営計画K27の「稼ぐ力向上」が成功した場合の理論株価。化粧品事業のmargin 4%→8%、HBC 9%→12%等のシナリオ。
シナリオ EBIT総額(億円) 理論株価(円・分割前) ベース差(円)