三菱重工業
FY26通期予想ベース / セグメント別PER収益還元モデル
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基本情報
収益還元モデルについて:
三菱重工はエナジー、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙の4報告セグメント体制です。
本モデルは各セグメント事業利益を純利益換算し、セグメント特性に応じた適正PERを乗じて理論時価総額を算出します。
FY26会社通期予想(2026年2月4日上方修正後)データを初期値として設定しています。
現在株価(円)
発行済株式数(百万株)※自己株控除後
純利益換算係数 ※(1−実効税率) Q3実績≒0.698
Q3実績: 法人税99,527÷税引前329,261≒30.2% → 1-0.302≒0.698
全社・消去(億円)
FY26 Q3実績ベース▲507億(9ヶ月)→通期▲700億推定
金融純益(通期推定・億円)※金融収益−金融費用
Q3: 金融収益403−金融費用123=280億 → 通期370億推定
持分法投資損益(通期推定・億円)
Q3実績: 198億(前年▲102→大幅改善)→ 通期250億推定
ネットデブト(億円)※有利子負債−現金。正=負債超
Q3: 有利子負債9,677−現金6,867=2,810億円
非支配持分控除(億円)
Q3末: 非支配持分1,325億円(BS計上額)
計算手法について:
各セグメント「実力事業利益 × 純利益換算係数 × 適正PER」+ 金融・持分法損益の時価総額貢献 − ネットデブト − 非支配持分 で理論時価総額を算出。
全社費用は平均PER(15倍)で評価減。
発行済株式数は自己株控除後 33.74億−0.14億 ≒ 33.60億株(3,360百万株)を初期値。
※三菱ロジスネクストは非継続事業に分類済。
PER設定根拠:GE Vernova・Siemens Energy(エナジー)、Lockheed Martin・RTX・Rheinmetall(防衛)、 重工業・エンジニアリング各社の2025-26年実績PERをベースに、日本市場プレミアムを加味。
国策プレミアム:高市政権は防衛費GDP比2%を2025年度に前倒し達成、次期戦略3文書(2026年末改定予定)でGDP比2%超〜3%も視野。 防衛セグメントの受注残(FY24: 1.88兆円、FY22の3倍超)が今後数年で利益に転換される成長パスを考慮。
PER設定根拠:GE Vernova・Siemens Energy(エナジー)、Lockheed Martin・RTX・Rheinmetall(防衛)、 重工業・エンジニアリング各社の2025-26年実績PERをベースに、日本市場プレミアムを加味。
国策プレミアム:高市政権は防衛費GDP比2%を2025年度に前倒し達成、次期戦略3文書(2026年末改定予定)でGDP比2%超〜3%も視野。 防衛セグメントの受注残(FY24: 1.88兆円、FY22の3倍超)が今後数年で利益に転換される成長パスを考慮。
セグメント別評価 — FY26通期予想ベース
エナジー
GTCC・スチームパワー、原子力発電、風力発電、航空エンジン、コンプレッサ。
データセンター電力需要・原子力再稼働の恩恵大。Q3累計セグメント利益1,468億円(前年1,545億→為替影響で減益)。
通期では2,000億円前後を見込む。GE Vernova・Siemens Energyの再評価を反映したPER設定。
実力事業利益(億円)
適正PER(倍)
推奨: 30〜55倍(GE Vernova 40-60倍・Siemens Energy 35-50倍、DC電力需要テーマ加味)
プラント・インフラ
製鉄機械、商船、エンジニアリング、環境設備、機械システム。
Q3累計セグメント利益649億円(前年397億→大幅増益+63%)。利益率改善が顕著。
実力事業利益(億円)
適正PER(倍)
推奨: 14〜22倍(重工業・エンジニアリング比較、利益率改善トレンド加味)
物流・冷熱・ドライブシステム
冷熱製品、エンジン、ターボチャージャ、カーエアコン。
※三菱ロジスネクスト(フォークリフト)は非継続事業に分類・控除済。
Q3累計セグメント利益184億円(前年172億)。景気連動の安定事業。
実力事業利益(億円)
適正PER(倍)
推奨: 12〜20倍(自動車部品・空調機器比較、ターボチャージャHV需要加味)
航空・防衛・宇宙
民間航空機、防衛航空機、飛しょう体(ミサイル)、艦艇、特殊車両、宇宙機器。
国策プレミアム。Q3累計セグメント利益1,054億円(前年698億→+51%大幅増益)。
高市政権の防衛費GDP比2%前倒し達成・次期3文書で2%超目標。受注残1.88兆円(FY24)の利益転換で高成長持続。
Q3進捗率とQ4の予算消化加速を踏まえ通期1,500億円を想定。
実力事業利益(億円)
適正PER(倍)
推奨: 35〜65倍(Rheinmetall 45-55倍・RTX 28-35倍、日本国策プレミアム加味)
防衛セグメント利益成長シミュレーション
FY27 想定利益(億円)
FY28 想定利益(億円)
成長織込PER(倍)
受注残1.88兆の利益転換想定。FY28利益×成長織込PERで「市場が織り込む理論値」を逆算。
FY26×55倍 vs FY28×40倍 どちらが妥当かを比較検証。
その他(データセンター・成長分野等)
データセンター&エネルギーマネジメント事業等の成長分野、アセットビジネス。
Q3累計セグメント利益164億円(前年16億→10倍増)。DC事業の成長ポテンシャル大。
高成長事業のため、EV/Sales的な観点も加味してPER設定。
実力事業利益(億円)
適正PER(倍)
推奨: 25〜50倍(データセンター・デジタルインフラ成長性加味)
為替シミュレーション(全社ベース)
全社ベースの為替感応度を適用。エナジー(海外ガスタービン)、防衛(ライセンス・部品輸入)、
物流冷熱(ターボチャージャ等グローバル売上)すべてのセグメントへの影響を包含。
実勢レート(円/$)
会社想定レート
全社感応度(億円/円)
全社ベース推定: 約70〜80億円/円(エナジー約60 + 防衛約5〜10 + 物流冷熱約5〜10)。
会社開示の感応度を参考に設定。為替増減益は全セグメント合計の事業利益に加算。
+300 億円 の増益効果
判定結果
―円
理論時価総額
| セグメント | 推定純利益 × PER | 理論時価総額(億円) | 構成比 |
|---|
セグメント計(為替調整後) ―
全社費用・調整(× 15.0倍で評価減) ―
金融・持分法損益の貢献 ―
ネットデブト控除 ―
非支配持分控除 ―
理論 株主帰属時価総額(Target Equity Value) ―
推定EPS: ― 円 × 総合PER ― 倍
(参考) 現在の時価総額: ― / 市場実績PER: ― 倍
(参考) 現在の時価総額: ― / 市場実績PER: ― 倍
モデルと市場価格の乖離について:
本モデルはFY26通期予想(単年度)ベースの収益還元です。市場株価には将来の利益成長期待(防衛費拡大・DC需要・原子力再稼働等)が織り込まれています。
乖離が大きい場合、市場は2-3年先の利益水準を織り込んでいる可能性があります。
下記の「防衛利益成長シミュレーション」で、FY28想定利益ベースでの逆算も参照してください。
航空・防衛・宇宙 PER感応度分析
航空・防衛・宇宙セグメントのPER変化による理論株価への影響。他セグメント・為替調整は入力値固定。
| 防衛PER | セグメント時価総額(億円) | 理論株価(円) | 入力値との差 |
|---|
防衛セグメント 利益成長シミュレーション
受注残の利益転換を前提に、FY27/FY28の想定利益×成長織込PERで理論株価を算出。
「市場が何年先の利益を織り込んでいるか」を逆算する参考指標。
高市政権の防衛費GDP比2%超方針・戦略3文書前倒し改定を反映。
| 年度 | 防衛利益(億円) | 適用PER(倍) | 理論株価(円) | YoY成長率 |
|---|
※防衛セグメント以外はFY26入力値で固定。防衛のみ利益・PERを変動させた理論株価。
為替レート感応度分析(全社ベース)
為替レート変動による理論株価への影響。全社ベースの為替感応度を適用。
| USD/JPY | 為替増減益(億円) | 理論株価(円) | 基準との差 |
|---|
クロス感応度マトリクス(防衛PER × 為替レート)
防衛PERと為替レートの組み合わせによる理論株価。セルの色で相対的な高低を表示。